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?B感覚的な遊びや経験
・砂遊び、小麦粉粘土、フィンガーペインティング等
?C個別的課題
本児とのやりとり遊びや興味を示した教材の操作から、内的能力はあると推測された。
型はめ教材等、本児の興味のある素材を用いて課題的な活動を一日数分でも継続して行う事により、対人関係の確立、認知力の向上、集中力、持続力の向上を図ることができるであろう。
・パズルボックス、絵本読み、カルタ取りなど。
d.成果
[保健婦]
保健婦より、一緒に宿泊講習会に参加したことや複数の訪問スタッフで訪問したことで、今まで表情の固さがあった母親の態度がずいぶんと柔らかくなってきたように思えた。特に訪問したときは、手作りのお菓子を用意して待っていてくれた。このようなことはこれまでに一度もなかったことで、母親自身に大きな変化を感じた。また、自分の方からも積極的にわからないことを質問するようになってきたことや今まで福祉手当関係の話しをしても無関心で、耳を貸さなかったのに、考えてくれるようになった。
[保育園]
これまで数名の障害児を保育してきたが、どのような接し方をすればよいのか、保育プログラムを立てたら子ども達のためになるのか、よくわからなかった。今回訪問してもらうことにより、子どもの実際の姿を観察をしてもらいながら、具体的な助言を受けることができたことはたいへん心強く、また、周りの子ども達と比較して、「あれができない」「これもできない」等、子どもの問題行動だけに視点を置くことに慣れていたことを反省し、その子ども達が「ここまではできる」「こんなこともできる」という見方をしていけば、今まで悩んでいた問題に関しても解決策が見つけられそうな気がしてきた。
また、今回対象となった本児以外の子どもについても気になる行動や、言葉の発達面にっいての相談ができ、家庭や保健婦との協力関係も深まりやすくなった。
[対象児]
他児への積極的な関わり合いはまだないが、他児を意識した行動が多く見られるようになった。特に、拠点施設のスタッフが保育園を訪問した際には、廊下からながめているスタッフをかなり意識し、ブロック遊びの課題中に、自分で組み立てた製作物を見せるために教室から抜け出し、「センセー」といって手渡してくれる等の行動が見られた。また、入園当初のお遊戯会ではどれだけはみ出さないで参加できるかと周囲を心配させていたが、巡回訪問以降のお遊戯会では、本児がいることさえ忘れるくらいに集団にとけ込んでいたとの担当保母からの連絡があった。

 

 

 

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